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2時間睡眠で3時起床(苦笑)。ダッシュで支度&荷造りして、チェックアウト。タクシーで桃園国際空港へ。持っている台湾元がもう少なく、タクシーのメーターが上がるたびにドキドキでしたが、ぎりぎりで到着。すいていたのでバスで来たときよりかなり早かったです。
まだチェックインカウンターがあいてなかったので、しばし休憩。無線LANは有料のものしかなくて断念。
朝が早かったのでチェックインも出国審査もスムースに終わって、キャセイパシフィック便で香港へ。機内では全員爆睡。簡単な朝食が出ました。
香港に到着。乗り換え時間は2時間。道に迷ったりして、ゲートに到着したのは45分前。ここは無線LANが使えたので、大急ぎでメール受信とブログ更新。再び慌ただしくキャセイパシフィック便へ搭乗。この便はすいていたので、3人ばらばらに座れました。しかも、日本人のアテンダントさんがたまたま搭乗していて、いろいろ日本語で案内してくれてラッキーでした。ちょっとだけ立ち話して、世界一周中だと話すとまた驚かれました。まだ結構珍しいみたいですね。当たり前か。
機内では、日本から持ち越してきた宿題(テープ起こし原稿のまとめ)を黙々とやって、眠くなったら寝て、起きたらまた原稿、PCの電池が切れかかる頃にやっと完成。といっても、多分手直しが必要ですけどね。
そうこうしているうちにデリー到着。そしてここで私を襲った悲劇とは!?
飛行機がボーディングブリッジに着いて、さあ降りるぞと待っているとき、機内の英語放送が。何を言っているのかはよくわからないのに、「マコトノダ」と私の名前を呼んでいるじゃありませんか!!
えっなに!? 何か私悪いことしましたか??
おそるおそる飛行機を降りて私を係の人が待っていました。ボードにも私の名前が(写真/しかも名前が間違ってるし(笑))。
話を聞いてみると「あんたの荷物はデリーに届いていません」とな。
これが噂に聞いた、ロストバゲージ!!
確率的に言ってこの度の間に誰かが遭遇するはずだよねー、なんて冗談を出発前に言っていたのですが、ここで私が早速遭遇してしまいました(笑)。いやホントはすごくおろおろしてたんですよ、私。だってこれから国内線に乗り換えなくちゃいけないんですから。2時間後には出発ですよ!!ただでさえ時間がないのに、ホントにもう。
大急ぎで入国審査(早かったけど態度が尊大で嫌な感じ)を済ませ、ロストの手続。なくなった荷物の特徴とか中身とか値段とか聞かれました。そしてインドでの連絡先を告げて、先方の連絡先を聞いて終了。かなりスムースでした。
後で聞いた話では、普通のロストバゲージは荷物受け取り場でいつまでたっても出てこなくて途方に暮れて、係が調べて、ロストバゲージとなるので、それに比べたら異常に早い、とのこと。そういやそうですな。それに、飛行機を降りるより早くロストバゲージが判明しているってことは・・・台湾か香港で積み忘れたに違いない!!
「これ、残ってるけどいいのかなー?」
「あー、忘れもんじゃねー?」
「あーあ、一応連絡しとくか」
みたいな感じだったに違いない!!ガッデム!!
それはともかく、手続きが終わった以上長居は無用とばかりに国内線を目指したのですが、バスで20分かかる上、さっき出たばかりでしばらくこないとか言われてしまいました。仕方ないのでタクシーに乗りたいというと、満面の笑みで「俺が何とかしてやるから着いてこい」とかなんとか言われて、着いて行き、荷物をどんどん積まれて発車。
そして実はもうこの時には手遅れだったのです。。。
インドのタクシーは、料金メーターがなく、事前交渉制、つまり乗る前に「どこに行きたい」「だったらいくらよこせ」と交渉してから乗らなくてはいけないのです。こんな風に交渉しないで乗ると、当然のようにふっかけられて、拒否するためにはその場で降りなくてはいけません。こんなところで降ろされてもどうしようもありませんから、もはや我々の負けは確定。あとできることは、少しでも料金を下げることくらい。
予想したとおり、敵は2800ルピー(約7000円!!)もふっかけてきました。たかだか20分の距離ですよ。おそるべしインド。なんとか2000ルピーに負けさせましたが完全に敗北です。。。orzロストバゲージに続いてダブルパンチです。
しかしこんなことでめげてはいられません。多分、これがインドなのです。
国内線に到着して、ネットで予約したチケットをゲット(これもかなり不安だったのですが、ネット予約が普及しているみたいでみんなプリントアウトした紙で手続きしていました)。作りかけみたいなぼろぼろの手荷物検査ゲートを通過して、なんとか間に合いました。
しかし、こんなに苦労して到着したにもかかわらず1時間の遅延でしたが(笑)。
待っている間に、山形からきたという老夫婦と一緒になってしばらくお話。
飛行機はスパイスジェットという、インドっぽい名前で、格安航空会社のようでした。バラナシ便は満員。1時間ちょっとのフライトでやっとバラナシに到着です。
そして再びタクシー交渉。今度は負けないように、タクシーが何台かいるところで交渉開始(複数いるところで競争させて、売り手市場にする作戦です)。ホテルまで450とか500とか言っているので、400と言うと一人がOKのサイン、他の運ちゃんたちは「えーっ」という顔でそいつを見ていましたが、400で決定。
ちなみに、これでもパブリックなタクシーで、交渉決定後、窓口に連れて行かれてその場で支払って領収書ももらえます(税金とか言われて450弱取られましたが)。
荷物を積み込んで出発。なぜか運転手以外にもう一人乗ってます。友達か何かかと思っていたら、町に入ったところで誰かを見かけて、さらにもう一人乗り込んできます。どこが公式タクシーなんだか。
後から乗ってきたおじさんは片言の日本語を使って親しげにこちらに話しかけてきます。
実はこの人は営業マンで、明日一日タクシーでガイドをしてやるぞ、という交渉なのですよ(笑)。最初に乗っていたあんちゃんは途中で降りてしまいました。どうやら選手交代と言うことだったみたいです。
「今日はガンガー(ガンジス川のことを地元の人はガンガーといいます)でお祭りがあるから案内してやる、おまえたちはいいものが見られてラッキーだ。晩飯も俺が紹介してやるから心配するな。明日も夜明けのガンガーを案内して、市内観光をして、食事も案内する。どうだ?」とかそんなことを言ってます。
「You Happy, I Happy」(おまえも幸せになるし、俺も幸せになれる)
まあそういう考え方もあるけどさ・・・と言っている間にホテルに到着。チェックインしていると営業マンはまだ着いてきています。
ホテルのフロントに「今日はお祭りをやっているの?」と聞いたところ「毎晩やっている」とのこと(笑)。というわけで、営業マンにはお帰りいただきましたよ。
部屋にようやく着いたら、今度は「チップちょうだい」攻撃です。インドの人は強いです。くじけぬ心を持っています。こっちは渡す気がないので背中を向けて無視していても動きません、帰りません。しぶしぶチップを渡すまで。
しかもチップを渡そうにも、まだ小銭がないんですよ。空港で両替したときも「小さいのがない」とか言われて100ルピーしか持っていません。ホントは10ルピー(25円)も渡せば十分なのに、仕方なく1ドル札を渡すしかありません。
恐るべしインド。
疲れ果てた私たちは、外で店を探して食べる気力も体力もなく、ちょっと高めでもいいからとホテルのレストランをチョイス。タンドリーチキンもインドビールもカレーもそこそこ美味しかったのでちょっとほっとしつつ、ぬるい風呂に入って倒れ込むように就寝。PCをつけっぱなしで。
最後にインド名物・野良牛の写真をどうぞ。
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